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読み聞かせ歴9年の私「ゆーこん」がおすすめしたい絵本を紹介しています。読み聞かせの参考にしていただけたらとても嬉しいです。
目次
かいじゅうたちのいるところ
こんな絵本です
まずは表紙をご覧ください。
このかいじゅう、頭や体は牛やバイソンのようで手の爪は大きくて尖っています。あれ、ちょっと待って。足が人間だ!?
この島には他にもたくさんの”かいじゅう”がいます。頭のテッペンから足の先まで全部確かめてみたくなりますね。
左の方に船があります。船に乗ってこの島に辿りついたのが、暴れん坊の男の子”マックス”です。
モーリス・センダック さく
じんぐう てるお やく
出版社:冨山房
[読みもの] 40ページ
おすすめ年齢[3歳~]
読み聞かせ時間[5分]
ある晩マックスは大暴れしてお母さんを怒らせてしまい、夕食抜きで寝室に放り込まれてしまいました。
すると寝室が森になり海になり、船に乗ってたどり着いたところが「かいじゅうたちのいるところ」。
マックスはかいじゅうたちの王様になり歌って踊って大騒ぎします。そのあと・・・
絵本に見向きもしない!全く聞いてくれない!そんなお悩みを解決できるかもしれません。きっと、この怪獣たちなら子どもたちを夢中にさせてくれるはず。
★アメリカで1963年に出版され、翌年にコールデコット賞を受賞。
インパクト強すぎる”かいじゅうたち”
長い長い航海をしてたどり着いたところで、かいじゅうたちが出迎えてくれます。
当時4歳だった娘は”かいじゅうたち”に釘付けになりました。今までに絵本で見たことのあるモンスターやオバケとは一味も二味も違う”かいじゅうたち”。
この独特な”かいじゅうたち”を怖がるかもしれないと心配していましたが・・・私にピッタリと寄り添っているので大丈夫なのです。安心して”かいじゅうたち”を受け入れ、じっくりと観察することができました。
ずっと眺めていたい素敵な絵
大人になると絵をじっくりとみる機会がなくなりますよね。私はこの絵本に出会って絵をじっくり眺める楽しさを知りました。
まるで小さな美術館です。こんなに素敵な絵を、私の手の上で見せてあげられるなんて、悦ばしいことです。
娘は、絵を見ることも描くことも大好きな子に育ちました。暇さえあればスケッチブックを引っ張り出して自由気ままに描いています。
そこに描かれるのは、愉快で不思議で楽しい世界。絵本でみてきた世界が娘の中でしっかり生きているんだと感じる瞬間です。
我が家のエピソード
”歯をガチガチならして〜”という場面があります。ここでは、娘と一緒に歯をカチカチ鳴らしてよく笑いました。かいじゅうになったつもりで真似をしながら読み進めると、子どもは喜びます。
また、かいじゅう踊りをしている場面では、母独自のメロディで「チャンカチャンカチャン♫チャンカチャンカチャン♫」と適当に歌ってあげると楽しめます。
9歳になった今でも、かいじゅう踊りの場面になると、母作曲のメロディを口ずさんでくれます。よく憶えてるなぁと感心します。ずっと忘れないでほしい。
感想
わたしと娘が大好きな最後のページがあります。
そこは母の愛で溢れていて、怪獣たちと大騒ぎして遊んだことなんて、遠い過去のような…夢のような…ふんわりとした出来事に思えます。
この最後のページのおかげで、本を閉じるときの「おしまい」は自然と穏やかな声になります。その声は子どもに安心感を与えます。だから何度も読みたくなるのでしょうね。
モーリス・センダックの絵本
娘はモーリス・センダックの絵本が大好きです。他にも素敵な絵本がたくさんあります。男の子にも女の子にもおすすめです!
モーリス・センダック作
モーリス・センダック絵