ご覧いただきありがとうございます。
読み聞かせ歴9年の私「ゆーこん」が、おすすめしたい絵本を紹介しています。読み聞かせの参考にしていただけたらとても嬉しいです。
目次
【ジャイアント・ジャム・サンド】
こんな絵本です
まずは表紙をごらんください。
山あり川あり畑あり、緑豊かなこの場所は”チクチク村”というところです。蜂が集まってきそうな名前ですこと。
右下には大きな蜂が1匹、村を一望していますね。あれあれ?もしかして本当に集まってくるのでは・・・
ジョン・ヴァーノン・ロード 文/絵
安西 徹雄 訳
アリス館
発行:1976年 初版
32ページ
おすすめ年齢[3歳~]
読み聞かせ時間[6分]
ハチの大群襲来!チクチク村を、400万匹のハチの大群が襲います。
村の人たちが集まって話し合い、パン屋のおじさんのアイデアで罠を仕掛けることにしました。
400万匹のハチを一気に捕らえる方法とは!?村中総出の大仕事が始まります。
★作者のジョン・ヴァーノン・ロード氏は、イギリスのパン屋の息子だそうです。なるほどこの素晴らしいアイデアに納得です。
【楽しすぎる絵】を堪能しよう
最初から最後までテンポ良く読めるけど
むんむんむしむしあついなつ・・・で始まり、その後もずっとリズムに乗って読み進めることができます。
読み手にも聞き手にも心地よい響きです。短い文章でスラスラと読めるので、ついつい気持ち良くて、あっという間に読み終えてしまうかもしれません。
でもちょっと待ってください。この絵本は、絵が面白いのです。隅々まで見てください。テンポ良いけどすぐに読み終えるのはもったいない!
子どもはすぐに、この絵の面白さに気づくはずです。ページをめくるタイミングを子どもに合わせ、じっくりと楽しませてあげてください。そうすることによって読み手もじっくりと絵を観察することができますよ。
我が家のエピソード
3人組のおじさんを探せ!
ほとんどのページに登場する3人組のおじさん。蜂を追いかけ回したり、追いかけ回されたりしていて、クスッと笑えるどころか声出して笑えます。ぜひ探してみてください。
私がおじさんたちに気づいたのは、何度も読み聞かせたあと。読み手は、絵をじっくりと見る暇がないので…。だから見つけたときは嬉しくて、すぐに娘に教えました。
「え・・今頃気づいたの」と娘。
いつも挿絵を隅々まで観察する娘、気づいていないわけない。どうして教えてくれなかったのー!!と、どちらが子どもか分からない事態になってしまいました。
だって悔しかったんです。私の知らないところで、娘はこっそり楽しんでいたのですから。なので、他にも面白いこと見つけた時は絶対教えてねと約束しました。一緒に笑って楽しみたいのでね。
図鑑で調べてみよう
調べ学習に発展させよう
この蜂は何という蜂だろう、蜂にも色んな種類があるからね。という感じで昆虫図鑑で調べてみるのも良いです。
絵本の蜂は、結構大きめで人を襲う・・・ってことはスズメバチだろうか。絵が細かく丁寧に描かれているので図鑑があればすぐに特定出来そう。虫の図鑑を買ったら真っ先に調べたいところ。
昆虫図鑑は出番多し!?
私は虫嫌い。だから虫の図鑑はありません。その思いが伝わるのか、娘も同じく虫嫌い。とくに死んでいる虫が嫌だそうで生きている方がマシなんですって。
それでも…虫の図鑑は買っておくべきだった!なぜなら世界は虫で溢れているから。毎日のように虫に遭遇するから。
この毛虫を大きくなったら何になるのか、植木の幹にずらっと並ぶのはカイガラムシの抜け殻だけ…カイガラムシってどんな虫?庭のタイルを這い回る赤くて小さな虫はダニなの?
ネットで調べればすぐに分かるのかもしれないけれど、やっぱり図鑑が良き。もし昆虫図鑑が我が家にあったなら絶対に頻度No.1だったろうと思います。
感想
村人たちが集会している場面で一人一人観察してみると、ド派手な帽子のおばさんや編み物をしている女性、鼻ひげが立派なおじいさんやジョンレノン似のロン毛男子もいます・・笑
タイトルのとおり、大きな大きな・・まさにジャイアントジャムサンドを作る場面では、様々な道具や機械、それに不思議な乗り物まで、隅から隅まで楽しめました。
ラストは、出来上がったジャイアントジャムサンドをどうするのか気になるところですが・・・最後の最後まで無駄のない素敵なオチで大満足です。
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