第一志望校の入試まで約180日・・。
地方の公立中高一貫校を受験するため、本人の強い希望で入塾。辞めたいとか辛いとかいう言葉はこれまで一度も聞いたことがない。
だからと言って成績が良いわけではない。良い時もあればそうでない時もあり。
6年生の夏休み。奮闘する娘をみて、私が思う「公立中高一貫校を受験するために必要なこと」が9つ。今だからわかること。
基礎学力・・・
これ基本。基礎が備わっていないことには話にならない。
小学校入学前は「楽しく学ぶ」
まずは、小学校入学までに「学ぶことの楽しさを」身につけておくこと。
遊び=学び。家の中も、庭で遊ぶも、お散歩も、どんなことも学びに繋げる。日々の生活は学びの宝庫。子どもをよーく見て気づいてあげて。子どもの好奇心を一つも無駄にしないように。
Z会の幼児教材がおすすめ。
資料請求すると特典があります低学年では「ワクワクできる教材で」
小学校低学年では、楽しく勉強できるような教材を用意する。自分の子どもに合った教材を探す。
勉強好きな子は、宿題だけではもの足りないはず。簡単すぎる学校の宿題よりも少し難しめの考えさせる問題がおすすめ。
(おすすめ・・四谷大塚リトルくらぶ、ブンブンどりむ、そろばんで計算力をつけるのもアリ)
入塾後は「徹底的にサポート」
4年生からは塾に任せる。プロに任せて親はサポートに回る。
子どもの体調管理、栄養管理、スケジュール管理、息抜き、テキストのコピーなど、とにかく楽しく通塾できるよう徹底的にサポートする。
(おすすめ本・・佐藤ママの本)
読解力・・・
絶対これ。絵本の読み聞かせ。
一番の近道は絵本の読み聞かせ
絵本を読み聞かせれば必ず読解力が身につくという事ではないけれど、本を「読める」子に育てるための一番の近道であることは間違いない。
親が楽しめば子も楽しい
0歳から読み聞かせる。絵本に触れさせ、おもちゃ代わりに遊んだり、「絵本で子育てをする」。そうして自然に文字や絵に興味を持ち言葉をおぼえていく。知識も増える。絵本を読む家庭とそうでない家庭では明らかに差が出る。
絵本は、心を動かしながらページをめくる楽しさを教えてくれる。絵本から児童書、児童文学へとステップアップし、いつの間にか親と同じ本を読めるようになる。
感想を伝え合う
読んだ本の感想を伝え合うのも良い。アウトプットすることで、より濃く深く印象に残るようになる。
本を「ただ読む」のではなく、「深く読む」ことができるようになれば、自然に読解力が身につくはず。
記述力・・・
本当の意味で理解していないと駄目なやつ。基礎学力だけでは育たない分野。早くから(4年生から)の訓練が必要。
コツを掴め!
テキストや模試などの記述問題を繰り返し解いていけば、答え方のコツを掴める。コツを習得すれば、別教科の記述問題にも対応できる
計算力・・・
不可欠。ものすごく大事。
スピード・正確さ
2年生くらいから算盤習わせればよかったと、ずっと後悔している(自分が算盤のおかげで計算強いから)。
計算は、順序よく丁寧に書く癖をつけておくことも大切。テストで見直しの際、計算の跡が汚すぎて見直し不可能ってことにならないように。
計算のくふう
計算のくふうという単元は徹底的にやるべし。簡単な計算なのに筆算するのは時間の無駄。身につくまで何度もやって、簡単でスピーディに、かつ正確にできるように。
語彙力・・・
アウトプットで鍛えて!
本を活用してインプット
最近は語彙力を増やすための本がたくさん出ているので、大いに活用してほしい。
アウトプット必須
本を読めば必ずしも語彙力が備わるというわけではない。言葉はせっかく覚えてもずっと使わずにいれば忘れてしまう。
絵本の読み聞かせならば、絵本に出てきた言葉を親が積極的に使うようにするなど、地味にコツコツとアウトプットさせるように仕向ける。
作文力・・・
幼い頃から手紙のやり取りで鍛える。
お手紙のチカラ
字を覚えたら毎日手紙を書く。
子どもは自分で読めることが楽しくてたまらない。親が自分のためだけに書いてくれた手紙を読むのは特に嬉しい。
字が書けるようになったら、何も言わなくてもお返事を書いてくれる。(お返事が書きたくて字の書き方を覚えたがる)
手紙のやり取りを毎日していれば、楽しく「書く力」を身につけることができるし、自然に語彙も増える。相手の気持ちを読み取る力、自分の気持ちを伝える力を身につけていける。
対話力・・・
大人からの質問に対して、堂々と自分の意見を発言できるように、家庭での会話はもちろんのこと、親戚や近所の大人と会話できる環境を作る。
先生に質問できる
大人と話ができる子どもって意外と少ない。
大人の質問に気後れせずに答えることができる子は、塾や学校で先生と仲良くなれる。分からない事があればガンガン質問し、解るまでトコトン粘ることができる。
面接にも強い
塾の先生曰く質問ができない子って意外と多いらしい。大人と難なく会話できる子は面接にも強くなれる。
小さいうちから「近所のおばちゃん、親戚の叔父ちゃん、習い事の先生、ママ友、パパの会社の人、親の友人、じいちゃんばあちゃん」と接する機会をどんどん与えよう。
時事力・・
時事問題に強くなる。面接にも役立つ。
子ども新聞を購読する
テレビやネットニュースも悪くはないが、スーッと頭の中を通り過ぎていくので詳細まで記憶に残らないことが多い。
それに比べて、自分のペースで読めるのが新聞。わかりづらければ読み直せる。知らない言葉は調べたり親に聞く。子ども向けの「ちょうど良い」文章だから読む気になれる。
子ども向けでなくても読める子は読めば良い。難しくて読む気になれない、長続きしない、そうならないように「子ども新聞」から始めるのがお勧め。我が家では2年生から読んでいる。
体験力・・
もっと色んなことに挑戦し、体験させておけばよかったと後悔している。
作文に活かせる
入試の作文はほぼ、自分の体験をふまえてというお題。入試のためにするものでもないが、5年生までに体験や経験を積んでおくと良い。
さまざまな自然体験をさせるつもりだったが、コロナ禍で機会を失ったことが悔しい。コロナが落ち着いたと思ったらもう受験生になっていた。
入試のためだけではない
経験は多ければ多いほど良い。色んな人に出会い経験値を増やすことをお勧めする。入試のためだけではなく、人生経験として素晴らしい体験をしてほしい。
親のキモチ
この受験を決めた娘をサポートするにあたり、ああすれば良かった、こうしておけば良かった、ということが山ほどある。これで良かった、あれやって正解だった、と思うことも数多くある。何が正解か正直分からないけれど、自分なりに親としての役割を果たしているつもり。
半年先の入試に向けて奮闘している娘に、してあげたいことがまだまだ沢山ある。自分のことのように熱くなりすぎてしまうこともある。受験当日のことを想像するだけで泣きそうになる。いや、こっそりと泣いてしまう。情緒不安定な親だ。
娘は、そんな親を横目にしれーっとしている。本当は複雑に思いを抱えているに違いない。娘のほうが親のようだ。私のほうがしれーっとしていなければならないというのに。
ああ、神様。何事もなく無事に受験できますように。
合格できたら万歳、合格できなくても大丈夫。半年後、大いに成長しているであろう娘を、ずっとずっと抱きしめたい。